腰痛

腰痛 腰痛

腰痛とは?

はじめに、「はり・きゅう」学校時代に学んだ教科書の腰痛症についての記述を引用させていただきます。

運動時あるいは安静時に腰部に痛みを感じる疾患の総称であり、疾患名というより症状名である。腰痛の原因としては腰椎、椎間板、椎間関節、靭帯、筋・筋膜の障害が想定されているが、正確な診断が可能なのは全腰痛患者の半数以下、報告者によってはせいぜい10%程度ともいう。そのような場合にとりあえず、腰痛症という病名を付す。

(社団法人 東洋療法学校協会編「臨床医学各論」:医歯薬出版:P167)

ここに記されていることは、椎間板ヘルニア、脊椎分離症・脊椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)といった、整形外科がレントゲン検査や、MRIの画像検査で障害を確認できる腰痛は半数以下、あるいはせいぜい10%程度にすぎない、ということです。

残りの半数以上の患者さん、あるいは90%以上の患者さんは、正確な診断ができないため、整形外科は原因がわからないことから「腰痛症」という病名を付け、痛み止めと湿布を処方することになります。

操体法の創案者である仙台の医師、橋本敬三先生は、50年以上も前に、このような医学界の現状を憂い、警鐘を鳴らしてきました。

私は現代医学が置き忘れて等閑視している分野に、運動系があり、これは健康と疾病に案外重大な意義をもっていることを、主張し提唱するものである。
(橋本敬三著「生体の歪みを正す」:創元社 P257)

運動系とは、筋肉・骨格筋が収縮し関節が動く、運動する、ということです。

人体は動く建物であり、その運動力学、バランスが健康と疾病に案外重大にかかわっている、と主張、提唱しています。運動系を構成しているのが、軟部組織といわれる筋肉・骨格筋です。

従来の西洋医学では、腰痛の原因の約80%が原因不明とされている。一方で筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome:MPS)が、プライマリ・ケアの現場でもペインセンターでも疼痛の原因の1位であるという報告も多々ある。

これまでの西洋医学の歴史では、筋などの軟部組織によるさまざまな症状を軽視してきた。そのため、X線・CT・MTIなどの画像診断で構造異常がみられない場合は、多くの臨床医は痛みの原因を”心のせい”としてきた。

(編者 白石吉彦 白石裕子 皆川洋至 小林只 「THE整形内科」:南山堂P37)

これまでの西洋医学は、椎間板の構造異常、脊柱管の構造異常に腰痛の原因を探し求めてきました。

橋本敬三先生が50年以上も前に、運動系の重要性、骨格筋をはじめとする軟部組織の重要性を唱え、警鐘を鳴らしてきたことが、ようやく実を結び、整形内科の医師たちが、腰痛の原因、痛みの原因を皮膚、筋膜、腱、靭帯、筋線維などの軟部組織にできた「ファシア」が原因だと主張しております。

「ファシア」とは、みなさんが言い慣わしている「コリ」のことです。

あなたの腰痛は治ります。橋本敬三先生をはじめ、整形内科の医師たちのおけげで、皮膚、筋膜、腱、靭帯、筋線維などの軟部組織にできた「コリ・ファシア」を解消することで、あなたの腰痛が治る方向性が示されたのです。

盛岡せんぼくバランス治療院は、この立場を支持し、軟部組織にできた「コリ・ファシア」を筋膜リリースすることで、あなたの腰痛を快方に導くように努めております。

国民生活基礎調査による腰痛の現状

厚生労働省による国民生活基礎調査(平成28年)によると、病気やけが等で自覚症状のある人は、人口1000

人あたり305.9人となっています。

人口の3割もの人が体のどこかに不調を感じているということです。

年齢があがるにつれて、この自覚症状のある人は上昇し、「80歳以上」では、520.2人まで増加します。

80歳以上では、半数の人が体の不調を感じているということです!

高齢化社会、人生100年の時代といわれるものの、80歳をこえると、その約半数の人が体のどこかに病気やけがの自覚症状を抱えているということをこの調査は示しています。

症状別にみてみますと、男性では「腰痛」について自覚症状のある人の割合が最も高く、第二位が 「肩こり」です。

女性では、「肩こり」が最も高く、第二位が「腰痛」、第三位が「手足の関節が痛む」となっています。

このように、男性・女性ともに「腰痛」・「肩こり」でお悩みの方がいかに多いかを物語っている調査といえます。

また、「腰痛」と「手足の関節が痛む」のうち、どちらかひとつ、または両方ともに自覚症状を抱えている人をみてみますと、65歳以上の高齢者では、男性では210.1人、女性では266.6人となっています。

「腰痛」と「手足の関節の痛む」をまとめた「足腰に痛み」のある人を少しでも減らそうと、厚生労働省では減少目標を掲げるまでになっています。

令和5年の調査までの目標値を男性200人、女性260人としています。

これほどまでに高齢者にとって「腰痛」・「肩こり」の問題は深刻であり、快適な日常生活を過ごすうえで解決しなくてはならない課題となっている現状を、この調査から伺うことができます。

腰痛の原因

腰痛は筋肉をはじめとする軟部組織に形成された「コリ・ファシア」が原因で痛みをだします。

筋肉に「コリ・ファシア」が形成されて、その「コリ・ファシア」が存在している筋肉が収縮すると、痛みが発生します。

腰痛と言ってしまうと、腰痛を抱えている方が、みなさん同じ部位に痛みを感じていて、同じ一つの原因で、痛みがでているような誤解を抱いてしまいます。

けれども、腰痛は、筋肉に形成された「コリ・ファシア」が原因ですから、人それぞれ、仕事も動作も、作業もみなさん違いますから、痛みの部位、「コリ・ファシア」が形成される部位は、千差万別、みなさん違うということです。

肋骨と骨盤の間に痛みがでる腰痛もあれば、お尻に痛みが出る腰痛もあれば、お尻の骨、仙骨の周辺に痛みが出る人もいます。太ももの全面に痛みが出る人もあれば、太ももの後面に痛みが出る人もいます。これらはどれも腰痛と言われます。

「コリ・ファシア」は、使いすぎた筋肉、酷使された筋肉に形成されますので、全身どこにでも形成され、痛みをだします。

使いすぎた筋肉、酷使された筋肉とは、過剰にストレスを受けた筋肉ということです。

そこで、運動系の歪み、すなわち力学的ストレスとは、いかにして起こり、いかなるものであるか、ということを説明しなくてはならない。
運動系が受けるストレツサーを力学的に見ることにしよう。一挙に器質変化まで起こす苛烈な損傷を除外して考えた場合、
(1)外力の暴力があるー衝撃、顚倒、打撲、、、。
(2)過激急速なる自力運動ー投擲、跳躍、、、。
(3)緩徐ではあるが、常に繰り返される持続的な運動ー或る職業的労働の如き、日常の起居動作の如き、、、。
(4)外見上は運動していないように見えるが、長時間、持続的に、或る特定の姿勢を保持するところの支持運動ー起立、正座、その他の静作業、、、。
(5)ひとたび運動系配列に歪みが起きてしまうと、そこに作用する地球引力、すなわち体重が偏差して働くー左右の足底に平均して重力がかかつている人は少ない。どちらかに多くかかるようになる。
(橋本敬三著「生体の歪みを正す」:創元社 P258)

現代社会においては、このうち(2)・(3)・(4)が腰痛を引き起こす原因、体に対してのストレッサーになっていると、日々の臨床で感じております。

(2)は青少年の過激なまでのクラブ活動。熟年者のスポーツジムでの過剰なまでの「貯筋」運動が挙げられます。

(3)は工場での労働のような、同じ動作の繰り返しです。

(4)はパソコンに向かっての事務処理の作業であったり、高齢者が座ってテレビばかり見ている動作です。

このような動作が継続的に続けられると、特定の筋肉ばかりが作動・収縮することになり、過剰に収縮することで、筋肉の内圧が高まり、筋肉線維が硬化して「コリ・ファシア」が形成されることになる、と考えております。

 

腰痛の原因の部位は「腰」ではありません

腰痛に見舞われると、ついつい痛みがでている「腰」に自然と手が伸びていくものです。

また腰が痛いからといって、腰に「湿布」を貼ったりして、その場しのぎで済ませてしまう方も多いことでしょう。

けれども、腰痛の原因のほとんどは、「腰」が原因ではありません。

体幹・体の中心ともいえる

ここでは、「足」が原因で起きる腰痛と「手」が原因で起きる腰痛について、盛岡せんぼくバランス治療院の考え方を紹介させていただきます。

足が原因で起きる腰痛

腰痛というと、その多くは、腰、骨盤と肋骨とのスペースに痛みを生じたものを指します。

いわゆる「ぎっくり腰」もこの部分に、身動きするだけで、激烈な痛みが生じます。

ここに位置している筋肉が「腰方形筋」です。

この腰方形筋に過剰なテンションがかかるために痛みが発生します。

腰方形筋は骨盤と肋骨を結ぶ筋肉で、この腰方形筋が「下・下方」に引っ張られるために、「腰の上部」に痛みが出現します。

逆にいいますと、腰の上部に痛みが出現した場合には、その原因は「足」にあると推察できます。

それでは、腰の上部、骨盤と肋骨とのスペースに痛みがでる腰痛のメカニズムをみていきましょう。

腰方形筋が「下・下方」に引っ張られることで、腰の上部、肋骨と骨盤の間に痛みが出現していると推測します。

そのメカニズムをこのように考えます。

①重い物を持つ作業や、立つたままでの作業が続きますと、それを支える「ふくらはぎ」に過剰の「圧」がかかってしまい、筋肉が硬化し、「コリ・ファシア」が形成されます。

ふくらはぎの筋肉の一つが、この腓腹筋です。

「コリ・ファシア」が形成された筋肉とは、筋肉が硬化して筋肉が縮んだ状態になること、そのような状態になると筋膜の滑り、動きが悪くなります。

すると、「ふくらはぎ」の「コリ・ファシア」は、体全体・骨盤を「下・下方」へ引っ張ってしまいます。

この下方への牽引力が腰方形筋まで伝わり腰痛が生じると考えることができます。

②現代社会においては、椅子に座ってパソコンに向かい仕事をする時間が長いのが当たり前になっています。

長時間椅子に座っていると、椅子によって太ももの後面の筋肉・ハムストリングスが圧迫され続けます。

圧迫されるということは、筋膜内の筋肉の内圧が高まり、圧が加わることで筋肉は固くなってしまいます。

すると、太ももの血流が滞り、太ももの筋肉に「コリ・ファシア」が形成されます。

太ももの筋肉が縮んでしまい、体全体・骨盤を「下・下方」へ引っ張ってしまいます。

③これは、②の太ももの後面の筋肉であるハムストリングスと同じメカニズムですが、お尻の筋肉群も、長時間椅子に座っていることで、 お尻の筋肉群の血流が滞り、「コリ・ファシア」が形成されます。

この①・②・③のいずれかの要因によって、骨盤が後傾、後ろに傾いてしまいます。

すると、骨盤と肋骨を結ぶ筋肉である腰方形筋に過剰なテンションが生じ、腰痛が生じることになります。

これが、「足」が原因の腰痛が発生するメカニズムであると、盛岡せんぼくバランス治療院は考えております。

手が原因で起きる腰痛

もう一つの腰痛の原因である「手」が原因で起きる腰痛について見ていきましょう。

手が原因で起きる腰痛の特徴は、腰の下部・骨盤の上のへり周辺に痛みがでます。

立って体を後ろに反らすと、腰の可動域制限が生じます。

また、椅子から立ち上がった瞬間に腰に痛みが出ます。

「手」が原因でおきる腰痛は、その特徴として、腰の下部に痛みがでます。

そのメカニズムをみていきましょう。

現代人は椅子に座り、パソコンに向かい仕事をしている時間が長いのが当たり前になっています。

その時の上半身の姿勢を観察してみますと、こうなります。

手・腕はパソコンのキーボードに向かうため、当たり前ですが、前に伸びています。

またその腕は机に置くのではなく、宙づり状態で支えている場合が多いものです。

キーボードを打つ指に負荷がかかります。

指の筋肉というのは、すべて前腕からはじまります。

キーボードの打ち込みと、マウスの握りすぎで前腕が凝ってきます。

また腕を宙づりで支えるために「力こぶ」の筋肉も使い過ぎで凝ってきます。

筋肉が凝るということは、縮むということであり、さらに重力の関係で「下方」に引っ張られてしまいます。

このことから、前かがみの姿勢、いわゆる猫背がはじまってしまいます。

そして、背中が丸くなってしまうわけです。

すると、常に体幹前面、胸の筋肉とお腹の筋肉が作動し続け、その筋肉に「コリ・ファシア」が形成されます。

その反面、背中の筋肉は常に引っ張られ、テンションを受け続けることになります。

そのまま背中の筋肉もお腹の筋肉も固くなってしまったため、体を後ろに反らすことで可動域制限が発生します。

このように、「手」からはじまり、体幹の前面が丸くなることにより、逆に背中の、腰の下部に可動域制限が出現してしまうことになります。

ですから、このように「手」が原因となる腰痛が出現します。

このように腰痛は「手」から、また、「足」が原因となって引き起こされる場合がほとんどだ、といっても過言ではありません。

盛岡せんぼくバランス治療院は、腰痛に対して、このように「手」の「コリ・ファシア」から、「足」の「コリ・ファシア」からアプローチしていきます。

腰痛になりやすい職業・姿勢・動作

①重い物を持つ作業ー重い物を持って、しゃがんだり、立ちあがったりの動作を続けると、重い物を持っている分だけ、負荷がかかります。下肢・太もも・お尻、それぞれの筋肉が収縮し、内圧が高まるため、筋肉が硬化し「コリ・ファシア」が形成されやすくなります。

②工場での同じ作業ー工場のラインでの作業と続けると、ラインの一部分となって効率よく働くことが求められます。同じ動作が続くため、同じ筋肉が同じように作動し続け、筋肉が硬化してしまいます。

③草取ー暑くなってくると、雑草が生い茂りますので、草取り作業をすることになります。前かがみになって、しゃがんで作業をすることから、股関節・膝関節・足首の関節、これらに関連する筋肉に負担がかかり、「コリ・ファシア」が形成されてしまいます。

④座ってテレビばかり見ているー高齢の方に多いのですが、座ってばかりいると、座る時に作動する筋肉が作動し続けます。すると、体が座った姿勢のクセがついてしまい、立ち上がると腰に痛みが出たり、歩いていると腰が痛くなり、歩けなくなります。整形外科を受診すると「脊柱管狭窄症」と診断される腰痛です。

腰痛の施術

腰痛の施術についても、肩こりや四十肩・五十肩と同じように、人体の軟部組織である筋肉や筋膜に形成された「コリ・ファシア」が、その原因である、という考え方に基づき、盛岡せんぼくバランス治療院の「整体の原理四ヶ条」に沿った施術を行います。

 

例えば、腰痛にはよくあるケースですが、「腰が痛くて、前かがみができない」と訴える、腰痛の患者さんは多いものです。

このケースを盛岡せんぼくバランス治療院では、「腰が痛い」と「前かがみができない」は、別物だ、それぞれ別の筋肉が原因で、腰の痛みと、前かがみができない可動域制限を引き起こしている、と考えます。

「腰が痛い」という現象は、動くと腰に痛みを出す筋肉に「コリ・ファシア」が形成されていることが原因だ、と考えます。

「前かがみができない」という現象は、前かがみをする動作に可動域制限をかけている筋肉に「コリ・ファシア」が形成されていることが原因だ、と考えます。

痛みについては、痛みを出している筋肉の「コリ・ファシア」へのアプローチ。可動域制限については、可動域制限を引き起こしている筋肉の「コリ・ファシア」へのアプローチを試みます。

このように、痛みを出している筋肉と、可動域制限を引き起こしている筋肉は別物だ、という考え方ができるようになってから、整体の施術のレベルは格段に上がったと確信しております。

腰痛

お尻が痛い

盛岡せんぼくバランス治療院の院長である、私自身が体験した「居ても立っても居られない」お尻の痛みを自力で解決したレポートです。