腱鞘炎は手術をしなくても治ります!
はじめに、ここで宣言させていただきます。
腱鞘炎は、ばね指であろうと、ドケルバン病であろうと、手術することなく完治することができます。
これまでの臨床経験をふまえて、このことは、確信をもって、宣言させていただきます。
腱鞘炎は、手の使い過ぎによって、手・指の筋肉にコリ・ファシアができたことが原因です。
このコリ・ファシアを筋膜リリース、もみほぐしてあげることで、腱鞘炎は、必ず、完治します!
治療期間は、その症状の重篤さにもよりますが、早ければ、一回の施術で、重症であれば、3カ月の猶予をいただければ、それなりの成果をだせると、確信しております。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎とは、どのような疾患なのでしょうか?
まず、その病名を分解してみましょう。
腱(けん)と鞘(しょう)、筋肉が集まって固く結びつき、ひも状になっている腱と、その腱を包み込んでいる、やわらかい袋状の鞘(さや・しょう)との間に炎症が起きてますよ、ということを意味しています。
さやである鞘(しょう)は、ごくわずかですが、滑液(早い話が潤滑油です)を含んでいるため、腱は鞘のなかをスムーズに動くことができます。
この状態がなんらかの原因、手の使い過ぎ、手の同じ動作の反復のし過ぎにより、腱と鞘のバランスが崩れてしまい、腱と鞘が摩擦、こすれ合わさるようになり、炎症が起きて、痛みを発症させてしまいます。
この炎症が起きている状態が、腱と鞘の炎症、腱鞘炎です。
炎症ですから、その部位に痛み、腫れぼったさ、熱っぽさを感じ取ることができます。
また、その部位を動かすだけで、痛みを発することになります。
腱鞘炎の症状
以下の項目に該当すると腱鞘炎と判断できます。
<ばね指>
①指をグーすると、親指が曲がったままになって(ロッキング現象)、伸ばすことができない。無理に伸ばすと激痛に見舞われる。
②親指の付け根を触ると痛い。
③ばね指になっている親指と反対の手の親指と見比べると、親指が伸びていない。
④手全体が、まるまって、すぼまって見える。
⑤ペンを持つと、親指の付け根が痛くて、字が書けない。
⑥箸を持つと、親指の付け根が痛くて、箸が使えない。
<ドケルバン病>
①親指を握りこんだ後、2~4指で覆うようにグーをして、小指側(尺側)に手首を曲げると激痛が走る(フィンケルスタインテスト)。
②ペットボトルのキャップを回そうとすると、手首に痛みが走る。
③物を持つとき、カバンを持つとき、椅子を持ちあげる時、手首に痛みが出る。
④服を着る時、ボタンをはめようとすると、手首が痛くて、ボタンをかけれない。
⑤ドアのノブを握って、ノブをまわすと、手首に痛みがでる。
⑥鍋を握ると、親指の付け根に痛みが走る。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎の原因は、ひとことで言ってしまえば、「手の使い過ぎ」、それも、グーする動作が続きすぎたことです、これに尽きます。
けれども、私が鍼灸学校で学んだ教科書には、以下のように記されています。
「成人のばね指は慢性の機械的刺激が原因とされているが、真の原因は不明である。」
ここで言う「慢性の機械的刺激」とは、きっと、「手の使い過ぎ」のことだろうと思われます。
これまでの臨床経験から言えることは、「手の使い過ぎ」によって生じた手・指の筋肉の「コリ・ファシア」を筋膜リリース、もみほぐしてあげると、腱鞘炎は治ります。腱鞘炎も筋膜性疼痛症候群のひとつに位置付けることができると、判断しております。

親指を例に、私なりの「ばね指」の原因を解説してみます。
親指の「ばね指」の原因は、親指の使い過ぎです。
親指の使い過ぎとは、親指を曲げる動作(屈曲・対立・内転)を連続して動かし続けた、ということです。
同じ動作を続けると、同じ筋肉ばかりが作動するため、その筋肉が収縮する「クセ」がついてしまいます。
同じ筋肉が、繰り返し同じ動作を続けるため、毛糸のセーターがこすれあって毛玉ができるように、筋肉繊維も摩擦、こすれあって、手・指の筋肉にコリ・ファシアが形成されることになります。
コリ・ファシアは毛玉のようなものですから、筋肉の固まりといえます。
ですから、筋肉が収縮した固まりと考えることができます。
筋肉が固まってしまったのですから、その筋肉の動きはスムーズではなくなり、さらには、正常な軌跡での動きをしなくなると考えられます。
正常な腱の動きであれば、腱と鞘との間に摩擦が生じることは、ありませんが、筋肉にコリ・ファシアが生じることで、その軌跡が正常な軌跡を描くことなく、ズレ始めると腱と鞘との間で摩擦が起きるのだと、私は考えております。
手を使いすぎると、その作動している筋肉にコリ・ファシアが生じて、腱の軌跡が正常ではなくなり、腱と鞘との間で摩擦が生じて炎症が起きる、これが「ばね指」の腱鞘炎のメカニズムだと私は確信しております。
このことは、ドケルバン病でも同様です。
手の使い過ぎ、同じ動作の連続により、筋肉にコリ・ファシアが生じて、腱の軌跡が正常でなくなることから、摩擦がおきて、炎症が生じ、腱鞘炎となります。
腱鞘炎になりやすい職業
腱鞘炎ばかりではなく、すべての病気、体調不良の原因は、仕事、職業、日常生活の動作、姿勢、そして、食事だと、私は確信しております。
これまでの臨床経験から、腱鞘炎になりやすい職業をピックアップしてみます。
①美容師・理容師ーハサミを持って、チョキチョキ、グー・パー動作をを続けています。
②看護師・介護士ー患者さん、入居者の方を抱きかかえる動作でグースする動作が頻発します。
③事務職員ーパソコンだけではなく、まだまだ、ペンを持って筆記作業が続くことで、グーする動作が多々あります。
④すし職人ーすしを「握り」続けています。
⑤産後まもなくのお母さんー哺乳瓶をにぎったり、赤ちゃんを抱きかかえたり、催乳のために乳首をつまんでしぼったり、一日中、手を握ってしまいます。
⑥ゴルフ愛好家ーグリップをしっかり握ります。
⑦調理師ー包丁をしっかり握って、一日中、働きます。
腱鞘炎の治療
腱鞘炎は、手の筋肉を使いすぎ、同じ動作を繰り返し行ったことによる、筋肉のバランスが崩れたことが原因です。
筋肉は、曲げる筋肉があれば、その反対に伸ばす筋肉もあります。
この正反対の動きをする筋肉のバランスがとれてることで、筋肉の腱は正常な軌道を描いて走行します。
それが、同じ動作が続き、同じ筋肉ばかりを使うと、その筋肉にコリ・ファシアが形成され、さらには、筋肉・腱の走行が正しい軌道を描かなくなります。
このことから、腱と鞘とのあいだに摩擦が生じ、炎症が起きてしまいます。
ですから、腱鞘炎の治療は、同じ筋肉を使い過ぎたことから生じた筋肉のコリ・ファシアをリリースすることになります。
筋肉のコリ・ファシアを特定するために、筋肉の始まりである起始から、筋肉の終わりである停止までを丁寧に触診していきます。
また、手、指を動かしてもらいながら、どのような手の動作、指の動作で痛みが生じるか、さらには、その痛みが緩和されるポジションはどこなのかを探っていきます。
腱鞘炎を発症して、すぐの場合には、早期に回復することが見込めます。
発症して長い時間が経過した場合には、それなりに長い期間の治療期間が必要になります。
けれども、これまでに何例も、腱鞘炎の手術を宣告された方が、当院のコリ・ファシアを狙った筋膜リリースで、手術することなく完治しております。
これは、「事実」としてお伝えしたいことです。

